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スリランカ訪問記vol.1/プロローグ編

 今回の正拳コラムは予定変更で、特別編「スリランカ訪問記」です。

 この度、私(高見彰)はスリランカからの要請を受けて4月24日から一週間、空手の指導に行ってまいりました。その経緯を訪問記にしてご報告させて頂きます。

 また、本部道場と北条道場の皆さまには、渡航期間のお休みにご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございました、押忍!

プロローグ


 
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 今年の1月下旬、私は、海外からメールを受け取りました。差出人はスリランカのカル道場(他流派に属さない独立系フルコンタクト団体)で、
「大山倍達総裁の系譜を継ぐ日本の高見空手の傘下に入って指導を受けたい。スリランカに来てほしい。」という内容でした。

 高見空手は、極真会館から独立して2年余り。現状、愛媛県内で手いっぱいで海外はおろか他県への指導も難しく、過去、ロシアからの同じような要請もお断りしていました。
 また私は「質」を落としてまでムリして国内外に道場を増やして勢力拡大したいとは思いません。それよりも既存道場への質の高い指導を重要視し、より深く空手道/武道を探求したいと考えているからです。

 このためスリランカには、丁寧なお断りメールを送信しました。しかし先方は諦めず、幾度となく空手道に対する真摯な想いや日本の空手道への憧れ、高見空手への熱い想いがメールで届きます。

 そこでカル道場には、来日した折には友好団体メンバーとして喜んで指導しますとお伝えました。先方は大喜びで、早速、日本に行くと連絡があったのですが、ここで問題が発生します。物価が10倍近く違う日本に不法滞在して働こうとするスリランカ人が後を絶たず、簡単にビザが発行されないのです。

 どうしたものか悩んだ末、私は、お世話になっている先生方に相談し、愛媛県がスリランカの農業と漁業を支援していることを教えて頂きました。

▼ 愛媛県国際交流協会
http://goo.gl/KOqXHk

 農業支援は、JA全農えひめ本部長であった故・友近師範代も関わっていただろうし、スリランカ支援が愛媛県の施策である以上、高見空手も郷土の方針に沿って空手道指導による文化交流/国際支援をしない訳にはいきません。

 さらにお世話になっている先輩たちからも背中を押されました。

「無常迅速、及ばざるは過ぎたるよりまされり。スリランカに乗り込め!」

 また知人より、日本はスリランカに大きな恩があることも教えてもらいました。それは終戦時、連合国の日本分割統治の計画をスリランカが阻止したことです。

「北海道」「東北」はソ連、
「関東」「中部」は米国、
「近畿」は米国と中国
「中国」「九州」は英国

そして私たちのいる「四国」は中国が統治…。

 この日本の分割統治計画に頑なに反対して中止となる端緒を開いてくださったのがスリランカ(当時、セイロン)で、サンフランシスコ講和条約で最初に戦後賠償を放棄して下さった仏教国で親日国でもあります。

http://goo.gl/SxUzxD

http://goo.gl/baEPRz

http://goo.gl/mghSFD

 これを知った私は、微力ながら高見空手もスリランカに恩返ししなければいけないと思いました。こうして私は、愛媛県の施策に沿って国際交流/国際貢献(公益活動)のためにスリランカのカル道場(Karu Dojo & Fitness Center)へと旅立つことになります。

ファイル 260-2.jpg
 
>>スリランカ訪問記vol.2/渡航編 へつづく!

 

追記:「空手道」から「日本空手道」へ

 少し話は変わりますが、皆さまお気づきの通りホームページの高見空手の`枕詞'を「空手道」から「日本空手道」に変更しました。キッカケは、カル道場が「大山倍達総裁の系譜を継ぐ日本の高見空手の傘下となって指導を仰ぎたい、日本の空手道を学びたい」と、あくまで「日本国」に拘っていたことです。

 これをお世話になってる方にお話したところ
『世界がグローバル化する程、大切になるのがローカライゼーション。国や地域の個性や特性の打ち出しが重要。空手もオリンピック競技に採用されるなど世界のカラテになった今、逆に日本の空手を、Japan karate-doを前面に出すのもいいかもね。』と、アドバイスいただきました。

 偶然ですがタイミングよくドメインKARATE-DO.JPを取得したので、これを機に高見空手は海外に向けて「Japan karate-do / KARATE-DO.JP」を打ち出すことを考えました。そこでホームページの表記を「日本空手道」に変更した次第です。

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