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スリランカ訪問記2017 vol.3 最後のアクシデント

23. August,2017 Wednesday

 今朝もAM5:30~クルネーガラレイク(約5km)を道場生とランニングからスタートです。基本稽古は参加者全員、日本語で号令を掛け開始です。皆さんよく日本語を勉強されているのが印象的でした。稽古内容は、基本、組手稽古、スネ受けが上手い相手への下段廻し蹴りの蹴り方と足払いのコツを稽古しました。これが最後の稽古になりましたが、一緒に稽古してスリランカ支部の皆さんが範士のご指導を真剣に学び吸収しようとしている真摯な姿勢がよく伝わってきます。

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 そして正午、スリランカ支部の道場生たちと別れの挨拶や記念撮影をし、再会を約束して道場をあとにしました。

 コロンボ(シンハラ語ではコロンブ)国際空港へ向かう2時間の道のり、運転されているジェシリ師範代は睡魔と戦っているようで、何度か冷っ!としました。昼食を予約しているホテル(レストラン)まであと少しと言うことで休憩なしとなり、「それじゃ-」と範士が日本から持参されたミンティアの強刺激を渡されました。ジェシリ師範代は初めて口にされたらしく効果抜群(笑)!
 こうして私たちは、無事にレストランに到着できました。

「日本に帰るともう食べられないのかぁ」。すっかりスリランカが好きになった私は、名残を惜しみながらスリランカ料理を堪能しました。コロンボ空港に着き、カル師範、ジェシリ師範代、プールネイ君に見送られて、これから10時間の上海空港までのフライトに入ります。

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24. August,2017 Thrsday

 上海行きの飛行機の中で日が変わりました。AM6:00、上海浦東国際空港に到着、成田発まで3時間待ちです。私たち日本人は出国も入国も簡単にパスしますが、先にいたスリランカ人らしき男性(30~40歳)が入国審査に大変手間取っておられました。ここでも途上国と先進国の違いを目の当たりにして、様々考えさせられました。

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 3時間後、入国審査で手間取っていた方はパスしたのだろうかと考えながら成田行きの飛行機に搭乗、コロンボから実に16時間という長旅を終えて、無事、日本に帰国しました。これから荷物を受け取って羽田空港まで移動し、あとは羽田~松山便に乗るだけです。(私は、松山空港から宇和島まで最後の車の運転100キロが残っています!)

 そして羽田空港に到着し、ここまで来ればひと安心と思った矢先…

 最後の最後までアクシデント!

 バックにいれて置いたはずの航空チケット(羽田―松山)が無いのです!私が必至にバックの中を探している間に、範士はANAのカウンターに行かれて私の新しいチケットを発券し

『中里君、これが日本じゃなかったら帰ってこれなかったね(笑)』と、チケットを渡されました。恥ずかしながらまたもや範士に救われました。

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 今回、スリランカ紀行で範士と行動をともにさせて頂き、今まで私の価値観がいかに小さく世界観が狭かったかを痛感しました。

 高見空手は、インド、パキスタン、バングラディッシュ、南アフリカを初めとした国々から求められ、その期待に応えるべく年内から来年にかけて国際化をして行きます。世界の人々が日本の武士道精神を、我々の高見空手を求めておられるのです。そういった観点をもって最高範士を少しでもサポート出来なくてはと思いました。

 また同時に英語の必要性を強く感じました。実際に英会話が少しでもできれば自分も助かるし、範士のように国や人種、宗教が違っても理解し合い、助け合えるようになると実感しました。こうした事は、英語の苦手な自分が今回のように本当に窮地に追い込まれる経験がないと理解できなかったと思います。

 これは英語に限らず、いかなる状況でも言えるのではないでしょうか。大切なことは、自分が経験したこと、気付いたこと(勉強不足、稽古不足)を次に生かし繋げることです。

高見空手 道場訓
四に曰く、
 是非の心は智の端なり 勉励修養を宗とせよ

 私は、今回の『旅』で自分が知らなかった世界や見えなかった世界、日本と違う価値観の異文化を体感することが出来て幸せでした。

総師、事務長をはじめ留守の間、道場を手伝って頂いた皆様に感謝申し上げます。
最高範士、どうも有難うございました。押忍!

そして何より大切な私の家族に、快く送りだしてくれた妻に感謝です。

有難う!

日本空手道 高見空手
中里真也 押忍!

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