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武士道の源流を探求する vol.2 ~仏教編~

『武士道の源流を探求する』の第二弾は、『仏教』について述べたいと思います。

 本題に入る前に、先日、たまたまコンビニで見かけた『30分で納得 ニッポン文化集中講座 武士道』(エイ出版社)をコラムの勉強のために付け焼刃ながら購入しました ^^

 この本のベースは新渡戸稲造著「武士道」で、特に皆さまにおススメするような本ではありませんでしたが、中に次の画像が掲載されてました。

 この説明図を高見空手サイトのファンの方が見られたら、思わずニヤリと笑ってしまうのではないでしょうか。

 武士道の源流が「神」「仏」「儒」にあることは最初に山岡鉄舟が述べた見解で、3年前、私は道場訓を検討する過程でこれを知り、幾度となく当ホームページで紹介させて頂きました。
 また、このコラム『武士道の源流を探求する』にも繋がっているのですが、まさかコンビニで買った本に図解入りで解説されているとは思いもよりませんでした。(新渡戸稲造先生の見解としてです)

 ひょっとすると『30分で納得 ニッポン文化集中講座 武士道』の著者の方は、高見空手ホームページにある道場訓の解説ページや正拳コラムを読んで参考にされたのかな?などと私自身、妄想が広がったりして(笑)

 もし、高見空手サイトを参考に武士道の源流を図解説明されたのなら光栄です、押忍!

閑話休題、今回は武士道を『仏』の側面からの述べさせて頂きます。
 

遣隋使と遣唐使

 武士が誕生する前の平安時代、仏教は儒教と共に遣隋使や遣唐使によって日本にもたらされました。そして聖徳太子は、衆生済度のために仏教を日本に広げようとします。この遣唐使について、ある先輩より興味深いお話を聞きました。

 それは遣唐使が日本から大陸に渡れる確率が50%、大陸から日本に戻ってこれる確率が50%!

 歴史の教科書にはさらっとしか書いてありませんが、遣唐使は4人に1人しか生きて日本に帰れないことを承知の上で日本のために大陸の文明文化を学び吸収し、また国防のために大陸の情勢を探ろうと命がけで渡航に挑んだのです。
 私は大昔の遣唐使たちに「利他に生きる大和魂」を感じてしまいました、押忍!

 そして日本が誇る二人の偉大な聖人もまた、衆生済度のため仏道を求めて命がけで大陸へと渡りました。

最澄と空海

 伝教大師さまと弘法大師さまについて、仏者でない門外漢の空手家である私が言及することは申し訳ないのですが、御二方とも日本に仏教を導入した聖徳太子を敬い、その生き様や足跡を訪ねたそうです。改めて日本文化の礎を築いた聖徳太子の偉大さを感じます。

 弘法大師空海は、達磨大師から続く「禅」の系譜において六祖:慧能(えのう)から教えを受け、帰国して高野山を開き、諸国を訪ねて人々を救済します。
 伝教大師最澄は、帰国して人材育成のために比叡山を開き、そこから道元、日蓮、親鸞、栄西はじめ多くの名僧が排出されました。

 そして鎌倉幕府の時代より、武士たちは禅僧に師事して『禅』で心を鍛えようとします。中でも武士道に大きく影響したのが、

・臨済宗(栄西)
・曹洞宗(道元)
・黄檗宗(黄檗)

のビッグ3です。

 山岡鉄舟を鍛えた天龍寺の滴水和尚は臨済宗の中興の祖:白隠禅師の系譜、洪川和尚は鎌倉武士を鍛えて元寇を乗り越えさせた鎌倉仏教(禅)を代表する円覚寺派の系譜で、共に臨済宗です。

 また、執権・北条時頼に招かれて鎌倉武士を教化した曹洞宗の開祖:道元禅師は、修行者/求道者のバイブルともいえる「正法眼蔵随聞記」で有名、いまも岩波出版で販売されている名著です。

 他にも私は興味があって調べたのですが、やはり武将の子供たちの教育係は殆どが禅僧でした。

北条時宗の無学祖元、上杉謙信の天室光育禅師、武田信玄の岐秀玄白禅師、今川義元(&徳川家康)の雪斎禅師、伊達政宗の虎哉宗乙(こさいそういつ)と、枚挙にいとまがありません。

 そしてもう一つ、多くの武将が降魔調伏の戦いの神『毘沙門天』を信仰していました。

 総師がいちばん好きな武将の大楠公;楠木正成の幼名は「多聞丸」(毘沙門天の別名が’多聞天’)です。また『毘』の旗印で有名な越後の虎;上杉謙信が毘沙門天信仰なのは有名です。

 禅による心の鍛錬や毘沙門天信仰などから、武士たちは鎌倉時代から明治維新まで仏教を取り入れ、武士道に大きく影響してきたことがわかります。

 また、達磨大師から続く「禅」の思想哲学こそが、何事も「道」にしてしまう日本人の精神性の原点なのだそうです。空手道も柔道も剣道も、茶道に華道、歌道と、全ての「道」の付く技芸の根底には、達磨大師から脈々と続く東洋思想「禅」が存在しているのだそうです。

 大変、勉強になりました、押忍!

次は『武士道の源流を探求する』の第三弾、『儒教』の側面から述べたいと思います。

PS.
今年も残すところあと僅か!
高見空手は極真会館より独立してはや3年、来年から4年目に突入いたします。
ここまで大過なく無事にやってこれましたのも皆さまのお力添えのお蔭です。

誠にありがとうございました。

今年は、いきなりスリランカからの要請で、図らずしも予期せぬ海外展開の第一歩を踏み出しましたが、高見空手は、決して浮かれることなく一歩また一歩と地道に着実な活動を行い、空手道という素晴らしい武道/日本文化を皆様にお伝えしていく所存でございます。
今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

来年も皆さまにとって幸多き素晴らしい年でありますように!

高見彰 九拝

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